WordPress のバージョンは 6.0 または 6.0.3 のように2または3つの数字で表されます。注意すべきことは最初の「2」つがメジャーバージョン、3番目の数字のみがマイナーバージョンを表すことです。例えば、6.0.3 の場合は 6.0 がメジャーバージョン、3 がマイナーバージョンです。
よく誤解されるのですが、先頭の数字が増えても2つ目の数字だけ増えた場合とバージョンアップの意味上は同じ扱いです。2つ目の数字は1桁と決まっているからで、例えば、5.9.x の次は 5.10 とはならずに 6.0 となります。ですので、WordPress のバージョンを話すときは最低でも最初の2つの数字まで指定することになります。
1番目もしくは2番目の数字が上がること、すなわちメジャーバージョンアップ(メジャーアップデート、メジャーリリース)の際には機能追加、管理画面のデザイン、APIの仕様変更など、運用中のwebサイトに大きな影響が出る可能性があります。使い勝手が変わるだけではなく、利用しているプラグインやテーマファイルとの互換性によりエラーが発生したり、サイトが表示されなくなる可能性があります。我々の経験上は WordPress は他のソフトウェアと比べてこのような互換性に配慮されている印象がありますが、本番とは別のテスト用サイトにて事前のシミュレーションをしたり、更新前サイトのバックアップと万が一の際のリストア体制を整えることをお勧めします。
一方、3番目の数字だけが上がるマイナーバージョンアップは原則的にセキュリティ対策や不具合修正に関するものです。したがって、自動的にアップデートされても通常はサイトにエラーなどの問題は発生しませんし、そのようにwebサイトが構築されているべきです。特にセキュリティに関するマイナーアップデートは自動更新、場合によっては手動更新でできるだけ早くに更新することをお勧めします。
なお、WordPress は常に開発が続けられており、リリースも計画的に行われています。また、今までのリリース状況を見ると、最近(2022年11月時点)ではおおよそ4~5か月ごとにメジャーリリースされています。